簡単に言えば、博士論文を提出することなく大学を去るという形です。
大学によって多少違いがあるかもしれませんが、博士後期課程で取得しなければならない単位は博士論文をいれて12単位です。
3年間で12単位という数は、ずいぶん少ないのです。
学部でしたら4年間で128単位、修士だと2年間で30単位が一般的です。
博士後期課程は博士論文を書くために在学するためにゼミ単位や授業単位が重要なのではなく、結果的に博士論文がかけることがポイントとなります。
しかし、この博士論文は所属する研究室や分野によってもずいぶん差があるようです。
例えば、工学系ですと在学者の50%程度が博士号を取得するのですが、文学系ですと7%しか博士号がとれない現状があります。
文学系に関して言えば7%でも多くなってきたのです。
関東の有名私立大学では未だに博士号を出さないそうです。
私は文化系(哲学)に所属しています。
私が所属する研究室でも、「博士号よりも重要な学会で発表し、論文掲載されるほうが価値がある」といった考え方もされています。
かといって博士号を出さないわけではないのです。
かつて「末は博士か大臣か」と言われた時代があります。
昔は文字通り大臣になるくらい博士号を取得することが難しかったようです。
大学で教鞭をふるい、定年し退官するときに、学位(博士号)を授与していたそうです。
ですので、現在の多くの大学で教授職にある人(文化系)でも博士号を保有していないのはそれが理由です。
私がこれまで指導を受けてきた教員の中でも博士号を取得していた人はおりません。
単位取得退学から3年の間に博士論文を提出すれば課程博士なれます。
博士号には甲と乙があり、課程博士が甲、論文博士が乙です。
ひとによっては学士、修士を持たなくても博士号を持つ人がいます。
研究や何かいろいろな実績が評価されて学位が授与されるのです。
例えば、デューク更家さんなんかがそれです。
しかし、文科省は今後論文博士をなくす方向です。
ですので、博士号は今後博士課程に進学したもののみが取得できるようになります。
つまり、博士といえば甲のみになるのですね。
私は今年度博士予備論文を提出しました。
これが合格すると博士論文の執筆が許されます。
博士論文は12万字程度の論文で、意味がある内容(インパクト)でなければなりません。
その論文執筆を今後行うのですが、その前に単位取得退学を選択することにしました。
既定にある3年以内ではなく、今年中にでも執筆できればという想いも強いです。
博士号は「足の裏の米粒」と呼ばれます。
とらないときもちわるいけれど、とっても食えない(就職できない)からです。
しかし、がんばってとろうと思います。
そのためにしっかり論文を書こうと思います。
とりとめもない文章で失礼いたしました。
堀 寛史
