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    2009年4月5日日曜日

    『現代思想』を手にとって

    現代思想』を本屋で久しぶりに手に取ってみました。
    驚くことに宮本省三氏が連載をはじめられていました。
    以前、リハビリテーションが特集されたとき、またはメルロ=ポンティの特集の際に宮本氏が書かれていたことは知っていたのですが、連載をはじめられると言うことはすごいことだと単純に感服しました。
    『現代思想』はその名の通り思想について書かれてある雑誌です。
    思想というと代表的な学問は哲学です。
    僕は哲学系研究者ですから、たまに『現代思想』に目を通していました。
    また、哲学系のところで文章を書くことは結構大変なことであることも知っています。
    哲学の考え方の根底には(カント的)批判があると思います。
    ですので、書いた文章には批判がつきまといます。
    それをもとに考察は熟成されていくのですが、言葉で言うようには簡単でないのです。
    それ故に、『現代思想』で連載を持つことは非常にすばらしいことだと思うのです。

    僕自身、宮本氏のことを知りませんが、僕のPTとしての師が以前宮本氏のもとで働かれていました。
    ですので、情報は耳年増(女性ではないですが)で、宮本氏本人について書くことをはばかります。
    書くべきは、理学療法士の進出に広がりを見せたことだと思います。
    理学療法は科学を標榜しており、哲学とは違うカテゴリーにいます。
    理学療法は科学であるのでしょうけれども、学問であるとは少し言い難いと思っています。
    技術を主体にした行為者であり、学としての体系化は不十分であるのです。
    しかし、哲学などの古い学問は体系化がされており、門外漢をなかなか入れないような状況があります。
    そのような中に、理学療法が切り込んでいくことに感銘を受けました。
    もちろん、宮本氏が哲学について言及しているのではなく、身体について自身の見解を述べられ、結果、哲学系の人に受け入れられるという現状だと思うのですが、何はともあれすごいと思います。
    (学問的にどちらかが優れていると言うことではなく、カテゴリーが違うところで戦う難しさを書きたいのです)

    理学療法「学」がどこを目指しているのかはよくわかりません。
    しかし、今回の流れは理学療法士にとって重要だと考えます。
    影ながらに応援しようと思います。

    堀 寛史




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