村上氏が読売新聞のインタビューで答えたことで、心に響くフレーズがありました。
>村上氏は、「大事なのは売れる数でなく、届き方だ」と強調し、「作家の役割とは、原理主義やある種の神話性に対抗する物語を立ち上げていくことだと考えて いる」「インターネットで『意見』があふれ返っている時代だからこそ、『物語』は余計に力を持たなくてはならない」などと持論を述べた。
この言葉の力強さに喜びを感じます。
これはイスラエル賞受賞時のスピーチにも呼応しています。
また、単純に戦うべき相手をわかっている人であり、書くことの意味を明確にしている人だと思いました。
今の時代だからこそ何をしなくてはならないのか。
また、自分自身が何をしなくてはならないのか。
そのようなことを考えさせられました。
端的に社会とは人々の意思によって成り立っているのだけれども、その中で自分を位置づけ、やるべきことを認識し、その時々に主となる意味の薄い価値に翻弄されてはならないのだ、そのように聞こえました。
根本的な倫理観や道徳をどのように考えているのか、それを自分自身に問わなくてはなりません。
孤独や寂しさ、苦悩、そのようなものをもつ普通の人として何に寄り添い、何に反発すべきなのか。
私たちは常々、私について考え、社会について考えなくてはならないのだと思います。
堀 寛史

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